平成3年から平成9年までのメディアスクラップ


 福井新聞  平成3年8月25日  OTAIKO響’91 雄壮に300年の響き

 「O・TA・I・KO響91」(OTAIKO響91実行委貝会、福井新聞社など共催)が24日夜、織田町の織田小グラウンドで開かれた。伝統の明神太鼓が盛大に打ち鳴らされ、北陸最大の大太鼓「明神」が勇壮に舞台を飾った。
 全国各地のプロの共演もあり、町は夜遅くまで太鼓一色に包まれていた。

 このイベントは町おこしの活性材として2年前から始まった。昼と夜の部に分かれ行われた。
 夜の部は6時に開幕。幼児や小学生対象の子供ゆかたコンテストに続き、七時からメーンの太鼓の共演が始まった。
 競演は「明神ぱやし」で幕を開けた。同はやし保存会の小学生12人が、江戸時代から三百年の伝銃を持つ自慢の響きを披露。武生市の「はぐるま太鼓」の若者も、太鼓を贈つてくれた亡きファンのために鎮魂の曲を響かせた。
 最後は大太鼓「明神」。「明神」ば直径二b。ことし初めて、町民の手で打ち鳴らされた。打ち手は町内の中学生から四十代の男女10人でつくる「OTAIKO座明神」。昨年春から練習した成果を、力強く披露した。
 10人の講師となった東京のブロの打ち手、渡辺洋一さんも賛助出演。レーザー光線のエメラルド色の光と花火の炎が華やかに舞台を包む中、全身汗まみれになりながら、力強くばちを打ち振った。花火の爆音が「明神」の低音とこだまして威勢よくフィナーレを飾った。
 この日訪れた観衆は約一万六千人。曲が終わるたぴにアンコールの声を掛けながら、盛んな拍手を送っていた。
 また、昼の部は午後1時に開幕し、町商工会春年部による各種バザーが開かれたほか、同婦人部が織田豆腐や、きびだんごなど町の特産物を販売した。
 場内では耕運機を改造したホロバスが運行され、子供たちに喜ぱれた。(写真はOTAIKO響91で力強く大太鼓「明神」を打ち鳴らす織田町の10人)


 福井新聞  平成4年8月18日  オタイコ座明神猛練習  バチさばき心一つに  出番迫り13人汗  楽しみなサンバ風新曲

 22日織田町で開かれる和太鼓の祭典「O・TA・I・KO響'92」を前に地元の青年たちでつくる太鼓グループが連日の激しい練習に励んでいる。
このグループは、祭典のシンボルとなっている北陸一の大太鼓「明神」のたたき手として昨年結成された「オタイコ座明神」。町内の十〜四十歳代の男女13人から成っている。
 太鼓は直径二bの明神をはじめ、長胴太鼓四張りなど計二十張りを使用。曲は昨年の「夢開眼」に、サンけパ的滑らかなリズをもった新曲を加えた。チャンチキの高音に乗った素早いバチさばきで、攻撃的な激しい低音を響かせる。
 練習は昨年の結成以来、週二、三回ずつ欠かさず続けてきた。本番直前にせまった現在は、連日夜、鎌坂区にある町役場の除雪機械格納庫に集合、シャツを汗で染めながら黙々と太鼓に向かっている。
 「明神」のたたき手でもあるリーダーの山口和弘さん(30)は「町内のさまざまな世代がこれだけ一つになるのはめったにないこと。ぜひ応援してもらいたい。私たちも全身の力を振り絞ってたたき、感動を与えたい」と話している。
 同祭典は22日午後2時から始まる。メーンの夜の部は5時半からで、町伝統の明神ばやしを子供たちが打ち鳴らし開幕。
 群馬県や韓国から招いたプロの打ち手に続き、景後にオタイコ座明神が登場、練習した二曲を披露する。


 福井新聞  平成5年8月21日  全国コンクール本選へ  強豪抑え予選突破    10月 岩手で大会「3位内目標」

 織田町の有志でつくる太鼓演奏グループ「OTAIKO座明神」はこのほど、10月に岩手県で開かれる第8回国民文化祭−全国太鼓まつりの「創作太鼓コンクール」に応募。予選では並み居る全国の強豪を抑え、本選への出場を決めた。

 同コンクールは将来の太鼓文化を担っていく若手奏者を育成しようと、創立5年未満の個人、グループを対象に今年初めて設けられた。4月から6月末までに24都道府県から個人25人、団体51一グループが応募した。
 7月にビデオ審査による予選が行われ、御諏訪太鼓宗家の小口大八さん、国立劇場養成部長の西角井正大さん、日本伝統芸能研究所所長の高橋秀雄さんら6人が厳密に選考。 個人上位10人、団体8グルーブの本選出場が決まった。
 OTAIKO座明神は団体の部で群馬県の上杉管領太鼓、沖縄県の総管太鼓同志会などとともに選ばれ、国民文化祭実行委員会からリーダーの上坂優さん(33)宅に通知が届いた。 「選ばれたのはどれも全国で名の知れたグルーブ。この中に入っただけでも光栄だ。われわれが全国でどの程度のレベルにあるのか腕を試したいし、できれぱ3位以内に食い込みたい」と上坂さん。本選での健闘を誓い、練習に一段と力が入っている。
 OTAIKO座明神は、同町のシンボルである北陸最大の太鼓「明神」の奏者として、町のバッグアップで平成2年7月に結成された。現団員は20歳代を中心に中学生から40歳まで男女20人。長胴太鼓など20張りを使用。東京のプロの太鼓演者、渡辺洋一さんの指導を受けながらオリジナル曲を製作。メーンステージは同町で毎年8月に開かれる和太静の祭典「O・TA・I・KO響」。今年は21日午後6時から、同町の織田小で開かれる。張り切っている。


 中日新聞  平成7年8月20日  永平寺龍童太鼓も出演迫力満点の演奏   織田で太鼓の祭典

 織田町の太鼓の祭典「O・TA・I・KO響(ひびけ)'95」が19日、同町才タイコ・ヒルズで開かれ、県内外から訪れた大勢の太鼓ファンを魅了した。
 前半のオ−ルジャパン・オタイコ・コンテストには、一本打ち(個人)の部に秋田県大館市、石井昭仁さん(17)ら3人、団体の部に永乎寺町、永平寺龍童太鼓など3団体が出演した。いずれも、7月16日に同所で行われた予選を勝ち抜いた実力者、実カチームだけに、迫力満点の演奏を披露し、審査員席をうならせた。
 後半(夜の部)にはプロの太鼓奏者によるO・TA・I・KO饗宴(きょうえん)'95が開演。石川県の御陣乗太鼓や秋田県の大館曲げわっぱ太鼓、地元織田町のOTAIKO座「明神」チームなどが次々と出演して、躍動感あふれる演奏を披露。鮮やかなぱちさばきに、会湯から拍手や歓声が送られた。
 コンテストの成績は次の通り。◇個人の部▽最優秀賞石井昭仁▽優秀賞高田義勝(愛媛県)▽特別賞佐野文彦(静岡県)◇団体の部▽優秀賞鼓魂(石川県)永平寺龍童大鼓▽特別賞藤枝太鼓(静岡県)


福井新聞  平成8年3月20日  ダイナミック 観客熱狂

 オーストラリアのアデレード市で開催されたアデレード国際芸術祭(1日−17日)に、織田町の創作和太鼓集団、OTAIKO座
「明神」が日本の伝統文化を代表して参加。オ一プニングコンサートを皮切りに9ステージに出演し、素晴らしい演奏で観客を熱狂させた。併せて織田町と福井新聞社主催の「オーストラリア七日問の旅」(日通旅行)も行われ、県内から四十人余りが「明神」の記念すべき晴れ舞台を応援、滞在中、アデレ−ド市民との交流も深めた。(佐野周一・福井新聞記者)

 アデレードフェスティバルは2年に一回ずつ開催され、今年で19回目。南半球最大の芸術祭で世界の6大芸術祭のひとつに数えられている。今回は22カ国から70余団体・グループが参加した。
 アデレード市ノーステラスのトレンズ川沿いに広がるエルダーパークをメーン会場に世界各地の演劇、ダンス、音楽、民族芸能のステージが繰り広げられた。日本から和太鼓集団が招待されたのはOTAIKOが初めてで、アデレード市民の注目のマトだつた。まずオープニングコンサートでは40,000人の観衆を前にトリ(最後)に出演。野外スージ「サウンドシェル」の中央に据えた大太鼓「明神」を中心に上坂優代表ら16人のメンパーが得意のデピュー曲「夢開眼」とアフリカンビート囃」の和太鼓組曲を熱演した。
 大太鼓の響きに会場は一瞬、シーンとなり、異様な緊張感に包まれた。演奏が終わると打ち上げ花火が上がるなか、観客は熱狂し、総立ちとなり盛大な拍手が送られた。翌二日には近くの小ステージ、レッドスクエアに出演。船積み用のコンテナを積み上げて囲った野外劇場は詰めかけた二千人余りの観客で満員。才タイコの熱演に酔った。
 また、4日夜には同ステージでラテンジャズのスパースター、チト・ピエンテと共演。73歳のチトーピエンテとオタイコドラマーズに観客が熱狂しアンコールが延々と続けられた。
 「気の毒だったのは場外にあふれた人々。結局、七千五百人もの人が入場できず、怒り出す人も出てくる始末」と、地元のアドバタイザー紙(6日付)が伝えていた。OTAIKO座「明神」はわずか5日問の滞在だったが、そのダイナミックでスピリッチャルな演奏が注目され、行く先々で大きな反響を呼び起こした。アデレード市民の目をくぎ付けにし、初めての海外公演は大成功を収めた。アデレード市出身で織田町の国際交流員、キャロル・ジャニー二さん(26)はOTAIKOの”ふるさと公演”にマネジャーとして活躍。予想以上の反響に涙を流さんばかりに大喜びしていた。応援に駆けつけた織田町民も「オタイコは私らの誇り」とあらためて胸を張っていた。


 朝日新聞  平成8年3月12日  まち・むら・ぴーぷる お客さんの感動が舞台まで伝わった

 オーストラリアのアデレード市で開かれている国際芸術祭、アデレードフェスティバルに参加した丹生郡識田町の創作太鼓集団OTAIKO(おたいこ)座明神。メンバーで最年少の織田中学二年生の冨田育美さん(14)=写真左=と、臼屋智子さん(14)=写真右=は、世界の晴れ舞台で団員ら15人とそろいの法被に鉢巻き姿で、しめ太鼓をたたいてきた。
 祭典は今月1日から17日まで開かれ、今年は三十数力国が参加。南半球最大の音楽祭といわれ開幕から9ステージをこなした。 「観客がすごく多かった。歓声が大きくて気持ち良かった」と臼屋さん。 「お客さんが聞いてくれている、という感じが舞台まで伝わってきた」と話す冨田さんは、メンバー最年長で、父親の町企画振興課長一茂さん(43)と一緒に参加した。
 演奏後、ホテルに戻るのは午前1時。軽く食事して床につくのは違日2,3時だった。観光は半日だけで、自然公園でコアラや力ンガルーを見たぐらい。でも、ステージが忘れられない思い出になった。
 2人は織田中吹奏楽部で打楽器を担当している。「OTAIKO」歴は約一年。最初は、ばちを握る手に豆が出来てはつぶれたが、「練習は楽しい」。祭典が学校の期末試験と重なったが、学校側は試験日程をずらして協力。2人ともますます太鼓が好きになった様子で、「また、こんな大きなスージに立ちたい」と目を輝かせた。


 福井新聞  平成8年8月25日  ドドーン 鼓動響いた  OTAIKO響'96

 和太鼓の祭典「O・TA・I・KO響(ひぴけ)96」(同実行委員会主催、福井新聞社など共催)は24日、織田町のオタイコヒルズで開かれた。夜から行われた太鼓の競演では、雄壮な太鼓の音が夜空に響きわたり、約一万人の観衆を魅了した。
午後六時半からの「OTAIKO響宴96」には地元織田町から3団体が出演。中でも、OTAIKO座「明神」は、北陸一の大太鼓”明神”を相手に威勢のよいばちさばきを見せた。
 和太鼓のトッププレイヤーとして世界的に名高い、林英哲さんや、「英哲風雲の会」もダイナミックな演奏を披露。カラフルなライトアッブで打ち手の汗が光るステージは幻想的な雰囲気に包まれた。
 9回目の今年は、同町商工会が江戸時代の太鼓「だいずり」を復活させ、祭りを盛り上げた。「オール・ジャパン・オタイコ・コンテス」では、一本打ちの部にアメリカ女性演奏家を含む5人が、団体の部に金津町の子供太鼓「熊坂長範太鼓」など5団体が熱演した。
 一本打ちと団体の両部の知事賞には高田義勝さん(愛媛県)、おかげ横丁神恩太鼓(三重県)、町長賞には佐野幸二さん(長野県)、むげん隗(長野県)が輝いた。


 福井新聞  平成9年8月23日  勇躍 和太鼓の宴  OTAIKO響'97 一万人酔った

 和太鼓の祭典「OTAIKO響'97」(同実行委員会主催、福井新聞社共催)は23日、織田町のオタイコヒルズで開かれた。
 太鼓の競演では勇壮な音がライトアップされた夜空に響きわたり、約一万人の観客が酔いしれた。プロローグでは地元園児らが伝統芸能の明神ばやしを演奏。オ一ストラリアから初参加の和太鼓チーム「当たるたるたいこ」も自慢のばちさばきを披露した。
 午後六時半からの「OTAIKO響宴」には、兵庫県の「和太鼓松村組」をはじめ東京、奈良などから六団体が出場。地元のOTAIKO座「明神」は舞台中央に据えた北陸髄一の大太鼓、明神を中心に華麗で力強いばちさばきを見せた。
 最後は国内外で活躍する和太鼓グルーブの代表、時勝矢一路さんがこの日のために作曲した「唯山」を出演者全員で競演。会場は力ラフルなライトで照らし出され、幻想的な雰囲気が観客を魅了した。
 オール・ジヤパン・オタイコ・コンテストには米国の女性演秦家ら男女6人と4組が出揚。
一本打ちの部で伊勢竜二さん小浜市)が知事賞、橋本真由美さん(鹿児島県)が織田町長賞に輝いたはか、団体の部は市姫太鼓(金津町)とむげん隗(長野県)が同町長賞を受賞した。





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